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「ストラトキャスター」

2024/07/22 00:00

 今日の生存報告。今日も暑いですね~。
 次のライブ(7/28の14:30~土肥金山キッチンカー祭りでの野外ライブ)では、珍しく写真のストラトキャスターを使うことにしました。
 なんとなく、夏だし、爽やかなストラトの音で弾きたくなりました。
 1993年の秋も深まったころに買ったギターですが、実はぼくは1989年をもってギターも音楽を聞くことさえも完全に3年間やめていて、ほとんどの楽器を処分してしまっていました。
 音楽仲間たちも夢を追うことはやめて疎遠になり、こどもも2人となって、自分の音楽というような意地や金銭的無駄遣いは避け、サラリーマンとして真面目に、良き家庭のパパを目指さなければならないと、その時は自分から「音楽という雑念」を人生から取り除こうとした3年でした。
 まったく3年楽器に触らず、音楽も聴かなかったのに、たった一度だけ、友人の結婚式で演奏する事となり、まったく弾けなくなったギターでしたが2週間猛練習し、過去のように…とまではいかないものの、なんとか人前に立って弾くレベルになれました。
 さて、そんな演奏を終えて、音楽を聞かなくなった自分がしたいと感じた事…、「音楽を聴いて音楽に憧れて音楽をやる」気持ちは既に無く、「もう音楽からのインスピレーションではなく、予めイメージしたストーリーを、絵を描くように曲にしていく。音の紙芝居のように…。」と、また音楽がやめられなくなってしまったぼくは考え、1993年の終わり頃から、誰に聴いていただくわけでもないのに、元のバンドメンバー一人一人の家に録音機を持ち込み、録音だけの音楽活動をはじめました。
 ほとんどの楽器をなくし、この時に新たに買ったギターがこのストラトキャスターでした。
 たぶん、1990年より前から谷口楽器の天井に陳列してあったギターで、少なくとも3~4年は高額で売れ残っていた初期のFenderカスタムショップ製チームビルドの1950年代タイプ(1956年タイプと書いてあった気がします)のストラトキャスターです。36万円くらいが定価のモデルでしたが、ネックジョイント部分に傷があったり、かなり長い期間展示されていたのでやや変色して古くなっており、20万円ちょっとにて売られていたので購入しました。
 ストラトキャスターのボディー形状はぼくには持ちにくくて得意ではなかったのですが、7年くらいメインに使ったギターでした。
 左利きがあるモデルの中で一番最初にテキサススペシャルピックアップを搭載し、センターピックアップが逆巻きとなっているためハーフトーンで近代のフェンダー同様にノイズがキャンセルされる仕様でした。
 ネック形状は変わっていて、1950年代タイプにしては指板のRは少なめで、オールドギターと今のギターの中間くらいのRです。
 また、他のFenderギターには無い変な握りで、VシェイプとUシェイプを合わせたような「太いVシェイプ」で、まるでジャズベースのネック形状のようにローポジションの握りは薄くて細く、ハイポジションは幅広くて極太くなっており、とても弾きにくい(笑)です。
 何というか、ぼくとは反対な「指が長くて手が大きい人に向いたネック形状」となっています。
 他のストラトキャスターよりも太くてスモーキーな音がしますが、オールドギター風の音色をもちながらも、1990年当時のニーズも満たす、飾り物ではなくて仕事するギターの音だったなと思います。
 ぼくはトレモロアームが使いたくてストラトキャスターを買ったのですが、シャドウズの真似がしたかっただけなので、ちょっとしたらトレモロアームを無くしてしまいました(笑)。
 おまけに、ぼくはフローティングさせてトレモロユニットを固定した音が嫌で、結局、カチコチにボディーにユニットを押し付けて固定させてしまったため、トレモロアームは使えなくなりました…。
 ぼくの所持するギターの中では、唯一残った高額ギターですが、ぼくはストラトキャスターの扱いが苦手なので、たぶん、近い日の金銭苦の際には売却対象となるかと思いますので、今回、土肥で使うのが最後になるだろうと思います。
 ストラトキャスターとしては太い音のギターだったなぁ。

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