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ドラマーが居るバンドとドラム等がオケのバンドの音づくりの違い

2017/12/13 00:00

 うーん。。。いろいろと健康診断結果はひっかかっていますが、二次検査になっていた尿潜血が、二次検査でもまたひっかかってしまい、また明日の朝に尿の検査です(会社の診療所)。
 きっと尿道結石なのではないかなと思うのですが、最悪は腎臓の病気も疑われるため、明日の検尿でもひっかかったら次は泌尿器科へ行くことになってしまいそうです。嫌だなぁ。。。

 さて、本題に話を戻しまして・・・、よくぼくが楽器や器材のお話をしている中で「ぼくたちのようなオケ使用のバンドでは・・・」等と言っている事に対して、「何を言っているのか、なぜ通常のバンドと器材についての考え方が違うのかわからない。」という疑問があるようですので、今日はそれについて書いてみたいと思います。

 まずは、「ドラマーがいるバンド」とは基本的にはデカい音の生のドラムセットを人間が叩いて、他のベースやギター、キーボードやボーカルがそれに合わせて演奏している一般的なライブ演奏をするバンドです。

 それに対し、ドラムマシンをドラマーの代わりに使っていたり、ぼくたちのようにドラムマシンの演奏とギターシンセサイザーで作ったキーボードの演奏を録音して、その録音物にあわせてベース・ギター・ボーカルが生演奏する・・・といったものが「オケ使用」となるわけです。

 大きなお店でない限りは、ドラマーがいる場合はドラムはPAスピーカーから音が出力されるのではなく、生のドラムの音が四方八方に広がりお店いっぱいに響き渡ります。
 そういった広がりのある爆音に近い音量にそのままバランスするのが普通のギターアンプやベースアンプのゴリッとした硬くて太い迫力のあるアンプサウンドです。

 しかし、「オケ使用」では、ドラムの生音は当然なく、PAにライン入力された録音済みのドラムマシンやシンセの音がオーディオ的にPAスピーカーのみから出力されるわけで、生音のような太い音でもないし、四方八方に広がる生音とは違ってスピーカーの向きに対する1方向へのオーディオ的な空間的には迫力のない音になってしまいます。

 ぼくの考えでは、小さなお店ではステージ上のモニターの問題も含め、オケ使用のバンドが本来は生のドラムとバランスするはずのギターアンプでそれなりに鳴らしてしまったら、もの凄く貧相なオケ音色と、あきらかに張り出し過ぎで音圧バランスがめちゃくちゃ出過ぎなギター・・・ということになると思っています。
 いぇ、PAスピーカーの真横で蚊の鳴くような貧相な小さな音で爆音ギターアンプを鳴らす・・・という手段もあるのでしょうが、それよりも、オケの出力音量・音圧にピッタリ合わせつつ、ライブ感も損なわないで聴こえる音づくりを目指す方が得策だと考えたわけです。

 当然、オケはPAのスピーカーからのみ出力(大きなお店ではモニターからも出力)されるわけですから、コレにドンピシャなバランスは基本的には生で演奏するギターやベースもアンプは使わずにPAのみから出力する方が音圧も揃って聴きやすい音にできるはずです。

 しかし、お店に設置されているPAの出力によって、気持ち良い音量くらいまではボリュームも音圧も欲しいと考えると、出力が小さいPAしか置いていない弾き語りに向いたお店での演奏では、ギターソロのようにギターの入力が大小されて過大となって歪んだり、場合によっては壊してしまう可能性もあります。
 そうなると、小出力PAでの演奏の際のギターについては「よりPAに近い音色でコンパクトに持ち込める補助出力となるアンプ」をPA直の接続以外に併用する必要が生じます。
 大音量のPAがある大きめなお店では補助アンプは必要なく、すべての楽器をアンプ不使用でPAから出力すれば良いということになります。
 
 今のところ、その補助出力に適しているのが8cmしかないスピーカー1発のチビッコ30Wアンプの”ZT-amp Lunchbox Junior”です。
 このアンプは極端に小さいという利点だけでなく、およそギターアンプらしくないというか、リバーブすら無いシンプルな構造、高域・低域ともにギターアンプのような音ではなくとてもオーディオ的なフルレンジ音色のアンプで、更にはスピーカーから出力しながらラインアウト(ステレオミニ端子)からも出力できるため、PAに送る音とアンプから出力する音の違和感がないという点でも、補助出力用のアンプとしてこれ以上に向いたアンプはありません。

 逆にこのアンプ”ZT-amp Lunchbox Junior”はデジタルアンプの30Wなので出力も小さく、ドラムの居るバンドではとても聴こえるようなプレイは不可能だし、このアンプで歪ませたトーンはとても聴けたものではない粗い音ですし、エフェクトループもないので途中にエフェクターをかませることも出来ず、ロックギターアンプとしての使用については向いているとは言えないアンプです。
 なので、ロックバンドとして使用する場合は、エフェクターで作った音を拡声する方が良いと思います。

 そうすると、ぼくたちのような編成のオケ使用バンドの場合、ラインでPAに送る音(+補助出力のLunchbox Junior)での本当の音づくりに使うギターアンプは、出力先のギターアンプではなくてギターアンプシュミレーター(サンズアンプやプリアンプ等)と、リバーブなどの空間系エフェクター、それにギターのボリュームをコントロールするボリュームペダルが本当のライン上のギターアンプということになります。

 また、その音色づくりにおいてですが、PAから出力するオケの音に合わせる必要から、本来のギターアンプによる強いド迫力のある音ではなく、オーディオ的である必要があります。
 しかしながら、マルチエフェクターのパッチにあるような「完全加工済みな録音されたような音」でプレイすると・・・「本当に演奏しているパートが演奏中にお客さんがわからない・・・」というようなライブ感のないつまらない演奏になります。

 もっと、ダイレクトに「あぁ、今ディレイのスイッチ踏んだな」とか、曲によって様々な多彩過ぎる音ではなくて「その人の個人的な基本音色に空間系エフェクトを切り替える程度」として、そのプレイヤーの個性と存在感を持たせる音づくりでなければライブ音色として面白くないと感じています。

 さらにはなるべく狭い店でのコンパクトな空間で演奏できる環境づくり、手持ちで会場入りできる軽量コンパクトでシンプルな器材という条件もプラスされ、それに更にセッティングのスピーディーさ(リハ時間の短縮)も考えて演奏楽器は1台のミキサーに揃えることによってお店で各楽器のバランス調整の時間を短縮等、そういった考えの中で模索しているのがぼくたちの演奏器材についてのアイディアなのです。

 もし、このバンドにドラマーが居たとしたら、集客力があって大きなライブ会場中心の活動だったら・・・、たぶん全く違う方向での器材選択になっていたでしょう。
 たぶん、ギターシンセとエレキギターを使い分けて演奏していたと思いますし、ギターもSGではなくてシングルコイルでミディアムスケールのものを作っていたかもしれません。

 また、もしぼくたちに集客力があって大きなステージで演奏していたらオレンジかブギーのアンプを使っていたことでしょう。
 そうしたらエフェクトは歪み系は要らず、ディレイとボリュームペダルをエフェクトループに入れるだけだったでしょう。
 会場のアンプを使わなければならなかった時だけ、サンズアンプを持参したのかな・・・。

 そのようなわけで、演奏環境・編成の違いで大きく楽器は異なって来ます。その次に音楽の示す音楽ジャンルや音楽性が関与してくるのでしょう。

 ことぼくの今の環境においては、どうにもぼくの好みがTECH21社の製品に偏っているというところがありますが、シミュレーションも歪みもアナログ、空間系は原音アナログで空間音がデジタルのハイブリットという「アナログをデジタルに変換しないところ」が気に入ってしまっているようですし、どうにも1970年代後半~1980年代的な歪み音色がぼくにはわかりやすいため他社のものを選べないということになっているのかなと思います。

 基本的に「パラメーターで調整する」とかは苦手ですし、アンプ等のツマミも「カット←フラット→ブースト」とかでもわかりづらく、「カット→フラット」の方が好きという文化に遅れた人間なのです。

 そんな下敷きがあって無い知恵をしぼっていろいろ考えているんだなとご理解いただければと思います。

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