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「アンプ選びだったはずの顛末」

2021/02/14 23:00

 調子の悪くなった小型ギターアンプのZTamp Lunchbox Juniorの後釜を探す行為をはじめて約半月で、まったくアンプ選びとは違う方向へと方向が進んでしまいました。

 写真を時系列で説明すると。。。

 まず、どのアンプを探す・・・とする前に、いまいち調子が良くないアンプですが、所持している30Wアンプ”TECH21 Trademark 30”をバンド練習で試してみたのです。(写真左上)
 単体としてギターの音はこのアンプは”Sansamp GT-2がプリアンプに使われているため、やや荒っぽ過ぎる鳴り方ではあるものの、それなりに良い音ではありましたが、このアンプに限らず、今の自分にとっては「普通にギターアンプらしい音のアンプは向かず、ZTアンプのようにオーディオ的な鳴りのアンプでないとダメだ・・・。」という結論でした。
 ぼくのバンド活動ではドラマーやキーボードプレイヤーが今後も存在する可能性はゼロに等しく、シンセとドラムのオケにあわせて演奏するスタイルになってしまうので、独立したギターの出力はしたいものの、ちゃんとしたギターアンプで小さいPAから鳴るオケに合わせて演奏するとオケがペラペラでギターばかりが目立って聴きにくいバランスの悪い音になってしまうため、一番良いのは「巨大な出力のラジカセからSansampで作った音を出力する。」というのが、一番オケとのバランスが良好な音色だということです。

 さらには、Tradenark30は6kg台の比較的軽いアンプですが、ギターやエフェクターと持つと、やはり体力のなくなった60代の爺さんには重さも大きさもキツくて運びにくく、そう言った意味でも3kgで極端に小さくて、おまけに9V電源供給もできてパワーサプライの必要もなくなる”ZTamp Lunchbox junior”以外のアンプは選びにくいなぁと、改めて感じました。

 また、さしあたってアンプの必要性は拠点出演場所の”Sammy’s Hawaiian Cafe”ではお店の”Fender Blues junior”を使わせていただくので必要ないため、環境として確実に必要なのはバンド練習なので、とりあえず、完全に壊れるまでは”ZTamp Lunchbox junior”を使い続けようということにしました。

 しかし、いろいろな環境(大音量なPA、簡易的なカフェライブ用のボーカルアンプ的なPAなどの違い)でどのギターが今一番頼りになるのか考えて見ると、写真右上のギター3台のうち左側のメキシコ製フェンダーの白い”Player Telecaster”です。
 “Player Telecaster”は写真真ん中の”1952Type Telecaster”のような昔からのテレキャスターらしいテレキャスターらしい音ではなく、ぼくの感覚では「2000年頃のアメリカンスタンダードシリーズに非常に近い特性」に感じていて、良い意味で「道具的な消耗品」なギターだと感じています。
 一番の良い点は、出力先のアンプが小型のコンボアンプならばどの器種でも大概は相性関係なくなんとか出力する音を作りやすく、特に活動拠点の”Sammy’s Hawaiian Cafe”に設置されているアンプ”Fender Blues Junior”との相性が良いというのが良いところです。

 今の自分にとっては、いえ、人生の大半においてメインとして来たギターはテレキャスターでしたが、3本のギターの写真の右側のギターがもう40年近く弾いて来た(ネックは違うギターから付け替えていますが・・・)ESP製のテレキャスターで、弾きにくくなったのでフレットをもっと高くてRの少ないものに変更したいと思っているもの・・・、これがぼくの当たり前の音の基準になっているギターで、今回は弾きにくいなぁと思いながらもこのギターを随分弾いて色々と今後の自分を考えました。

 どれだけこれから音楽を続けられるのかはわからないけれど、自分の生涯のメインギターだからESPのギターは使いやすい状態でスタンバイしておきたい、1952Typeのテレは昔のバンドのボーカル宮崎謙実氏と一緒にユニットをやれたら・・・と思ってとっておいたけれど・・・今の自分のバンドでは必要のないギターになってしまったな・・・とか思っていました。

 結論として・・・

1ボタン アンプの件は壊れてから考えるが、ZTamp Lunchbox juniorを買いなおす可能性が高い。

2ボタン Sansampを使用するため、マルチエフェクターではディレイ・リバーブ・ボリュームペダルの機能のみを使うが、現在所持のZOOM製ではボリュームペダルに難があるため、その4機能に絞ってもう一度エフェクター探しも検討したい。(予定)

3ボタン とにかく今の自分に相性の良いPlayer Telecaster、使わないギターを売ってもう一台購入してルックス的バリエーションを増やすとともに、パーフェロー指板の雨の日の変化を考えて、なるべく雨の日はメイプル指板のギターにしたいので、現在の白でパーフェロー指板モデルに対し、その逆の黒でメイプル指板のものを購入する(予定)。

4ボタン ESPのテレキャスターはナット交換とリフレットを発注する。(既に発注済)

 と、異常を行うには資金が必要となり、とりあえずゼマイティスのギターと、Gibson ヒスコレSGを売却しました・・・。
 もうあと売れるギターは、52Typeのテレとカスタムショップのストラトだけになりました・・・。

 ちなみに後生大事に考えている人生のメインギターのESPテレキャスは一度石橋楽器で売却を試みた事があり、売却額が5千円にも満たなかったので腹が立って売るのをやめた実質今は価格ゼロに近いギターだけど、なんだかいろいろと思い出も詰まっていて、このギターだけは道具ではない何かがあります。

 なぜ1台Player Telecasterを持っているのに買い足すのか・・・は、なかなかわかっていただけないところかと思いますが、ぼくが売却してしまって本当に失敗だったと思っているギターが2台ありまして、1台は真っ赤なアメリカンスタンダードのストラトでした。白いPlayer Telecasterは、そのストラトと出音のタイミングや高域低域の鳴り方のバランスがそっくりでした。
 もう1台も同じく売却したアメリカンスタンダードの黒いテレキャスターだったのですが、いろいろとピックアップを変えたりし過ぎてわけのわからない音になってしまいましたが、もうちょっとだけ中低域に張り出しのある音だったら最高だったギターなのですが、自分なりの調整をしてはいないのでまだわからないものの、この一番下の写真の黒いPlayer Telecasterは試奏した際にまさにその時のアメリカンスタンダードテレキャスターの中低域の太さを増したような感じの同質な音に感じました。
 なので、白はテレキャスターであってもややローズウッド指板の2000年アメリカンスタンダードストラトキャスターを思わせる弾き心地と発音タイミング、あまりテレキャスターらしさを感じないギターであり、黒は2007年メイプル指板のアメリカンスタンダードテレキャスターの音を太くした感じ(かなり近い音)・・・と現代のテレキャスターを感じさせるもので、同じギターであってもかなり自分の感覚としては違った部分があります。
 何れにしても、「同じギターを買う」という感覚ではなく、「売却すべきでなかったギターを取り戻す」という感覚です。

 しかし、いろいろなアンプを想定していろいろなギターを弾いて思ったけれど、いつまで経っても音色の基軸は40年近く前のESPのテレキャスターのままで、様々な条件下できちんと音色をコントロールできるギターはぼくの場合はテレキャスターに限られてしまうのだなぁ・・・と実感しました。

 そんなわけで、アンプ選びだったはずなのに「ギター追加購入とリペア」になってしまいました。

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