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模索中…でもほぼ決定かな…

2014/05/29 12:00

 VOXのマルチエフェクターStompLabが壊れて来てしまい、安価なマルチエフェクターの耐久性について非常に不安感をもってしまったため、今後のギター器材について模索中です。

 あまり万全とは言えない健康状態でもあり、歩きで器材を演奏場所に持ち込むためには軽量コンパクトなマルチアンプZT-amp Lunchbox Juniorと、ギターバッグのポケットに入るボリュームペダル付マルチエフェクター(電池対応)で演奏するのがベストなのですが、VOX StompLabのように最小ボリュームが設定できるボリュームペダル付で、リバーブとディレイが同時に使えるアンプシミュレーション付き超小型のマルチエフェクターは存在しませんでした。

 そこで、歩きでの器材運搬は諦め、常にクルマで出向くところ以外は演奏しないこととして、マルチエフェクターとZTamp Lunchbox Juniorの使用をやめ、通常のギターアンプを使用することを検討しています。

 そうなると使いたいアンプはぼくにとって一番の信頼感のある音色を作ってくれるTECH21社のアンプとなってきます。
 それでは今日はそんなTECH21社の小型ギターアンプTradeMark10とTradeMark30について書きたいと思います。

 TECH21社の小型ギターアンプTradeMark10とTradeMark30は、10Wか30Wかの出力が違うだけで内容は同じギターアンプです。

 TradeMark30については、まだ正規輸入されていない時期にサウンドハウスで並行輸入してもらったものなので、ぼくのものは国内初入荷だったかもしれません。
それだけに100V仕様ではなく117V仕様ですが…。
 117V仕様の弊害は、ややノイズが多い点と、もしかしたら本来あるべきパワーは出ていない点かと思われます。

 30の方は一度リバーブユニットを壊してしまったこともあり、あとから10を中古で購入しました。
 10は老朽化のため、かなり激しくガリがあったり、ハンドル部分がちぎれていて、ほかの入れ物で運ばなければならない点以外は異常なしです。

 TradeMark30及び10は、プリアンプ部分に同社の大ヒット商品ライン用ギターアンプシミュレータ「SansAmp GT2」を使ったギターアンプです。

 ゲインレベルの横には、サンズアンプGT2同様に、3つのセレクトスイッチが並んでいます。

 左側が、フェンダー風・ブギー風・マーシャル風のプリアンプキャラクターを選ぶスイッチ。
ぼくは通常、マーシャル風を選んでいます。

 真ん中が最大の歪み具合のキャラクターを決めるスイッチで、一番下がノーマルな普通の1970年風軽い歪みまで。
 真ん中の位置で、もう一段12AX7の真空管を足したような1980年代風の汎用性の高いハイゲイン(オーバードライブエフェクターを追加した程度までの歪み)。
 一番上ではかなりドンシャリとなり、ぼくの使用範疇を超えた派手な今風にも近いディストーション系アンプの歪みに近い音となります。

 そして一番右側のスイッチが、アンプのキャビネットイメージを選ぶスイッチで、一番上がブギーのような音程感のある太い音です。
 真ん中がマーシャル風で、いかにもマーシャルという感じのエッジがあります。
 一番下は、シミュレーション無しのこのアンプのキャビネットのままです。
 アンプのマスターボリュームを60%以上に音を大きくすると、イコライザーの設定の関係であまりシミュレーション音色が強過ぎると違和感が生じることがあるので、ぼくは小さな音の際はブギーのシミュレーション、大きな音の時にはシミュレーション無しでイコライザーでローを強くして使う事が多いかもしれません。

さて、3つのセレクトスイッチの横は3バンドイコライザーになっています。

イコライザーはセンターフラットで、左向きがカット、右向きがブーストになっています。

ハイ・ミッド・ローとも、+-12dbの調整となっていて、トーンコントロール以上に音色のキャラクターまで変化させ、出力レベルにまで影響するイコライザーです。

ぼくは状況によって変化させて使いますが、30の方でもトランジスタの30Wですから大きな音が必要な際にはパワー不足となるため、各イコライザーをややブースト気味にセットします。
 大きな音がいらない際は逆にミッドとハイをカット気味に使っています。

イコライザーの横はリバーブ。
アンプが小さいので高品位とは言えませんが、一応、アーキュトロニクス社のスプリングリバーブユニットが使われています。

一番右はマスターボリュームです。
これで上部パネルの説明は終わりです。

 バックパネルにはグランドスイッチ、XLRアウト、ヘッドホンアウト、エフェクトセンド・リターン端子と、レコーディングやライブに必要なものは全て整っています。

 ぼくはボリュームペダルでソロやバッキングの音量を決定してプレイしたいので、エフェクトセンドリターン端子にボリュームペダルとディレイを接続します。

 そのアンプ本来の音を使いたいならば、エフェクトセンドリターン端子の必要性はアンプのパワーには関係なく絶対に必要だというのが、ぼくの自論です。

 いつもクリーントーンでプレイしているジャズやブルースのプレイヤーであれば、ギター側のボリュームでマスターボリュームコントロールすれば問題ないでしょうが、普通に歪みからクリーントーンまで使うプレイヤーは、よほど曲の構成や曲中のボリュームが把握できているPAオペレータがいない限りは、バッキングやオブリガード、ソロなどの細かいボリュームバランスのコントロールは自分で行わないと遅れたり思うバランスでなかったりと、聞き手に迷惑をかけるだけかと思います。

 すなわち、フラットなボリュームで演奏し続けると、ギターソロが終わる頃にギターのボリュームがやっと上がったり、ソロの後はバッキングが煩いままだったり…そんなことが日常茶飯事になって聞き辛いでしょう。

 だいいち、PAでギターアンプをひろう前提は、大きな音のライブ会場だけで、ライブバーのようなところではアンプからの音だけでプレイしなければならないところがほとんどでしょう。

 クリーンブーストでもアンプのチャンネル切り替えでも、大中小の3段階くらいボリューム設定が出来れば良いのですが、大概はオンとオフのみなので、細かな調整は出来ないわけです。

 だから、PAオペレータなども居らず、アンプをPAでひろうわけでもない小音量となるカフェライブは余計に、エフェクトセンドリターン端子にボリュームペダルを接続する必要性があると言えます。

 カフェライブや野外小音量ライブでパワーのピッタリな真空管1Wアンプやトランジスタ5〜10W出力のデジタルモデリングアンプにこそ、フットでボリュームコントロールできる必要性があると事あるごとに楽器店や楽器メーカーに懇願していますが、メーカーサイドでは「電池で外で使えてもあくまでも練習用。どんなに他人が聴き辛くともソロボリュームまたは、バッキングボリューム固定で、練習だけをすれば良い。」と考え続けているようです。
 非常に残念でなりません…。

で、ぼくが今日言いたい事は何なのか…ですが…。

はっきり言って、アンプ単体の音としてぼくにとって音質的に優れ、エフェクトセンドリターン端子等利便性が高いのは、このTECH21社のTradeMark10・TradeMark30なのです。
このアンプに足りない残念な機能ふたつ、すなわち、「出力を5Wに下げても良いので5kgを割り、ネオジウムスピーカーの採用等でもっとコンパクトで持ちやすい大きさにしてほしい。(専用運搬バッグ付きで)」「ACだけでなく、電池で使えるようにしてほしい。」と思うのです…。

製造業者の皆様〜、なんとかそんなのを作ってください〜。

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