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「ぼくのSGジュニア」

2020/10/17 00:00

 18日のお昼にやる吉野町こびとさんライブで使うSGジュニアですが、フロントにテレキャスターのピックアップを追加している事以外にも、いろいろ特徴等があります。
 何度も書いているかもしれませんが、以前のブログはどこに書いたかわからなくなっちゃったので…。

 まずは購入の際には、1弦と3弦のナット溝が大き過ぎて、下まで貫通していた不良品だったこと。
 自分でプラスチックを粉にしてセメダインと混ぜて穴を埋めましたが、かなり汚なかったのをピックアップ追加の時に綺麗にしてもらいました。
 最初は弦が下まで落ちていて、購入したイケベ楽器の通販でギターを交換してもらおうかと思いましたが、電話するのが面倒なのでやめました。
 この時、音が出るようにイジらずにお蔵入りギターにしていたら、こうして改造を受けて使えるギターにはならなかったんですよね…。

 また、写真のフレットの木目をごらんいただいてわかるように、通常Gibson系ギターで使われるローズウッド指板やエボニー指板ではなく、Fenderのネック材に使われるメイプル材を焼いたものを指板として使っています。
 ローズウッドが使いにくい環境下でのジュニア(初心者向けモデル)におけるコストダウンが目的で、Gibsonファンには許せない改変ではございましょうが、これがぼくには良い効果を得させてくれます。
 もともとこのギターのボディやネックのマホガニー材は、やたらに軽いし、たぶんかなりフワフワのスカスカなダメな木材を使用していると思われ、きっとマホガニーというよりはラワン…というような、それだけだと音はボケて締まりのないダメな音のギターになっていたんじゃないかと想像できます。
 しかし、テールピースとブリッジが分離していないバーブリッジ構造のジュニアに硬いメイプルを指板に使うことで、音の立ち上がりを良くし、ジャキっとした明るいP90らしい音、ツーンとしたサスティーンのある硬い低音を作り出すのに良い効果をあげているように感じます。
 いわば、廉価機種のあり方の中でGibsonらしいままFender の良さを吸収しているような気すらして、自分にとっては一番理想的なGibson系ギターの素材だったかもしれません。(他に気に入っているSGも、ネック材がメイプルで指板がパーフェローだったりと、Gibsonらしくないものをぼくは好んでいます。)

 バーブリッジの写真ですが、バーブリッジに金属片を載せているわけは2つあります。
 ひとつは自分のセッティングだと1~5弦は問題なかったのですが、6弦だけオクターブがやや高くなってしまっていたので、オクターブをあわせるために外寄りに置いた金属片でチューニングをあわせているという点です。でも、こちらの理由は主ではなく、もうひとつの理由がぼくにとっては大切なところです。
 それは、可能な限り弦高を低くセットしたいぼくにとっては、Fender系ギターのように弦ごとに高さをセットできるようになっていないGibsonのさらにバーブリッジは両端が下がった形状なので弦高を低くセットすると1弦と6弦が音詰まりしてしまいます。
 裸弦(1弦)はそんなに低くセットしなくてもぼくの場合良いのでブリッジの高さを上げて音詰まりしない程度にしますが、巻弦側はどうにもペタペタに低くしたい自分ですので、6弦を金属片で持ち上げることで4~5弦を限界ギリギリまで下げるようバーブリッジを下げています。
 これにより、自分らしいジャラっとしたコードサウンドが得られるようになりました。また、いやらしいポーンというようなこもった巻弦の響きもなくなり、ぎゃくにジャキっとしたドーンと張りのある音が出るようになりました。
 バーブリッジのギターの音は、以前ESPの一番安い韓国製ブランドのレスポールジュニアを持っていて良い印象でしたが、このギターでも良い印象です。
 ブリッジがなく、テールピースがそのままブリッジを兼ねるシンプルな構造は、ボディーとの設置が一点になっていることと、鋭角的なブリッジ駒がなくて金属平面に弦が乗っていることもあり、他のGibsonギターとは違う響き方をしますし、手の側面でのミュートの加減も多彩に出来ますし、通常のストップテールピースのギターよりも弾く位置がフロント寄りになるので、かなり違う感覚に感じます。

 そう言えば、このギターを買った動機を忘れてしまっていましたが、今思い出すと、単にルックスがシンプルでカッコ良く見えた・・・というだけだったかもしれません。

 使ってみるとテンションがキツくて弾きにくいのだけれど、ボリュームのアップダウンで音色が七変化し、音のヌケも抜群で、ライブで使いたいと思うギターでした。
 しかし、今のオリジナル曲を演奏するにはフロントピックアップも必要なので、なら、かねてから考えていたGibsonギターにFenderのシングルコイルピックアップを装着したらどんな音になるのか・・・を試してみようと、フロント側にテレキャスターのピックアップを追加しました。

 また、普段のぼくならばトーンコントロールはやめてフロントとリアのそれぞれ個別のボリュームコントロールとするのが常なのですが、このギターに関しては極端にリアピックアップのノイズが大きいため、センターポジションでノイズキャンセルとなることから、ホームポジションをセンターにして、センターからリア、センターからフロントと切り替えて使うことで、ノイズを発信している時間を短くすることを目指し、常にリアとフロントのボリュームをフラットに保つために1ボリューム・1トーンとしました。

 18日のライブでも良い感じで使えたとすれば、ギブソン系のメインギターとしてこれからずっと使っていくことにします。

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