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「マスク(マウスガード)してライブをやっている意味」

2020/12/23 21:00

 ライブ中にもマスクまたはマウスガードをしたままで演奏するのがヘンテコで醜い…というご意見がありましたので、ぼくなりの考えを記しておきたいと思います。

 マスク着用は皆さんご存知のとおり、マスクをしている人の感染予防の効果は少なく、もし自分がウイルスに感染または知らずに所持してしまった際に他人への感染を防ごうとするためのものですから、家から一歩も外に出ず、他人とはネットのみの繋がりで実際には誰とも会わず、食事は配達ですましている方は他人とほぼ会わないからマスクなど必要ないですよね。

 けれど、ぼくは毎日通勤で満員電車で横浜市から新宿区に通っているわけで、数百人の人たちと通勤時に毎日接触しているし、会社に行っても約1,000人近い人が働くビルで一緒にいるわけです。
 家族も基本的にたいして変わらない状況です。もし、自分が無症状で媒介していたとしたら・・・。
 まあ、ぼくの場合は糖尿病などの基礎疾患が多いので無症状とはなりにくく自分が死ぬか生きるかになってしまうかと思われるため、無症状での媒介はないと思いますけれど・・・。

 ぼくの気持ちとしてマスク無しでステージで歌うのは、たとえお客様を守るためにビニールの仕切りでステージを隔離したとしても、ステージ上のメンバーや、他の出演者を守るためにはマスク着用をした方が効果的だと考えています。
 お客様はビニールの幕で守っても、メンバーや他の出演者を罹患させるもとに自分がなるのは絶対に嫌だなと思います。

 職場からきつく夜間の活動禁止、4人を超えるの集まりの禁止、換気ない場所への出入り禁止、マスク非着用の外出禁止を命じられていますのでそれを守らなければぼくは音楽活動できないという理由もありますが、ぼくと同じような基礎疾患の多い方を殺す原因に自分がなるのが絶対に嫌だというのが一番の理由です。

 基本的には4人を超える集まりを職場から禁止されているので、対バン形式ではライブを行えず、自分たちの主催ライブはワンマンで月1回お昼に行っていますので、お客様も多くて3人という寂しいライブではありますが、Twitterからライブ配信を行っており、合計すれば30~50人くらいの方が見たり聴いたりしてくださっている結果にはなっていて、ライブを行う意義だけは残しています。
 Twitterからのライブ配信についてはコロナで家から出られない方への対応を考えている部分も当然あります。また、音の悪いiphoneでの生配信を見て、もっと現地で迫力ある音でライブが楽しみたいと思っていただけたら嬉しいという気持ちもあります。

 そのようなわけで、確かにマスクは歌いにくいし息も切れちゃってキツいですが、客席だけでなくステージ上についてもなるべくなら出来る限りの感染対策を考えたく、煩わしいしカッコ悪いから他人を殺す原因になることがあったとしてもマスクはしないで演奏する…とはぼくは思えないのです。
 医療従事者の知人もおりますので、その方々が悲しむようなやり方でライブを行いたくないということもあります。
 医師によっては「マスクの必要はない」「コロナでの死亡は80歳以上の高齢者ばかりだ」という方もおられますが、そのように思われる医師はコロナの最前線で医療従事すべきだと思います。その上で「大したことない。医療職はひっ迫などしていない。」と言えばいいと思います。

 ワクチンではなくて、特効薬が世の中に出回って医療機関の厳しい状況が改善された時にはマスクは喜んで外したいと思いますが、音楽を続けたい自分がせめて努力できることがマスク着用なのかなと考えています。
 本当は、多分、ぼく自身がマスク嫌いとしてはかなりなレベルだと思いますが、今はガマンします。

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