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「これからのライブに思うこと」

2020/05/24 21:00

 東京都小池知事の発表によると、自粛解除となってもライブハウス等の音楽をやる場所は将来もずっと営業自粛すべき場所に分類されていました。
 これがある限り、たぶんぼくは職場の許可が得られず、ライブを行うことが出来ないでしょう。。。

 お世話になっているお店が潰れてしまっては困るし、自粛が解除されたらライブはやりたいけれど・・・。

 で、今後はいったいライブの方向性として、コロナがなくならない現状(特効薬やワクチンができてインフルエンザ同等のものとなるまで・・・)、どうなっていくのかを想像してみたいと思います。

 まず第一に、ただでさえ集客が少なかったのに、この「コロナと共存しなければならない時代の新しい生き方」の中では、もう「ライブを見に来てください!」とは言えないし、FaceBookでも何でも「人の集まる企画は中止しろ」と出てきて不道徳者扱いされてしまうので、宣伝も厳しいわけです。
 特にぼくの場合、音楽で食ってるわけではないので対外的には「不要な悪い遊び」になり、「自分がそれで死ぬのは勝手だが、人を巻き込むな!」と言われかねないですよね・・・。

 これから老舗だった大きなライブハウス等が潰れていくかもしれません。
 たくさんの人が集まる場所ですから。。。

 ガラガラに空いた飲み屋で軽く演奏しているような、わずかな常連客で成り立っている小さなライブバーの多くは、きっと収益を落としつつも、何とかやっていけるのかもしれません・・・。

 明らかに音楽文化は衰退し、ミュージシャンも廃業しなければならない人たちがたくさん出てくるかもしれません。

 そんな中で、自分たちの主催ライブでお世話になっている”Sammy’s Hawaiian Cafe”でライブを続けつつ(若干なりともお店の売り上げに貢献したいという気持ちも持ちつつ)、集客ゼロが当たり前の状況で、何とか職場の厳しいライブ禁止の目をくぐり抜けて、どんなライブを目指せばいいのか・・・。
 自分なりに考えてみました。

 まずは、感染の発信元にならないために、我々プレイヤー側もマスクをしたままプレイし、歌う。
 これは個人的にはワクチンや特効薬ができるまでは仕方ないのではないかと感じています。

 さらには、マスクをしていないお客様がご来場された際にはマスクを配布する。
 他のお客様の安全を考えるとその方がいいのかな・・・と。

 総体の音量を今までの半分くらいにして、裏口のドアを開けっぱなしにして換気する。
 席を一つ飛ばしづつで座っていただく。そうすると”Sammy’sの場合はうちの家族入れて6人くらいが最大人数となります。ですから家族を除くと実質最大収容人数4人。
 これなら、密集の定義からは外れると思うし、密室の定義も外れるかと思います。

 しかし、問題はお店の収益に貢献できないことと、先にも申し上げた「実質的にお客様を呼ぶ活動ができない。」「実質的に集客なし(流れのお客様のみ来場)。」という状況では、本来見たいと思っている方も来れない状況となり、常に集客ゼロが当たり前になれば自分たちのライブを行う意義も弱まってしまう・・・というところもあります。何がしたくてライブをやるのか、ライブの意義は何なのか・・・です。

 それは今後きっとぼくたちだけではなく、たくさんのバンドがそういった思いに悩まされ、現役プロのミュージシャンの方々でも集客不足は収入の減少等となっていくでしょう。

 そこでぼくがイメージしている新しいライブの世界は、来場者が居ない実質無観客ライブが当たり前になるということです。
 少なくとも、ワクチンや特効薬が使われ出すまでは・・・。
 ひとりぼっちで家族にも会えず死ぬことも恐れずに音楽を聴きに来いとは、ぼくにはとても言えません。

 そうなると、せっかくライブを打ってもお店の収益はぼくたちプレイヤー側が食事していく食事代だけになってしまいますので、人件費を考えると赤字でしょう。。。
 何か手はないのか・・・考えると、思いつくのは一つだけでした。
 ライブの実況中継を有償サイトから配信し、収益を自分たちとお店で折半する(収益が少なければ全額お店の取り分に・・・)というような方法です。
 ぼくたちの場合、もともと集客は少ないので有料配信になって見てくれる人がいるかは疑問ではありますが、少なくとも、方向性としてはその方向に動くべきなのでは・・・と感じています。
 家ではそんなに大きな音を出せませんが、そこそこ大きな音で演奏し、店の雰囲気の中から配信するのは意味があると思います。

 問題は、有料で配信するレベルの音にはスマートフォン1台からの配信で良いのか、という点です。

 用意できるあてもありませんが、本来なら1カメ・2カメみたいな複数のカメラをアップと全体等で切り替えたり、音声もモノラルではなくてステレオサラウンド等で配信するとか、有料配信ならではの内容があれば、多少なりとも意義が出てくるし、それを強烈にアピールしてやっていこうという気持ちにもなれるのですが・・・。
 その分野のことは全く無知識で何とも想像できない状況です。

 でも、小池さんの方向性が国の方向性に現在のところなっている事を考えると、もっと小池さんが音楽そのものを撲滅させてしまう方向へ進んでしまっていることを認識し、音楽を行うお店の環境整備等に一定の基準を設定する等で柔軟に自粛解除をする方向を考えて欲しいと強く感じつつ、もう集客は不可能であろう自分たちとしては、有料配信の方向への転換を真剣に考えなくてはならないなぁと感じているところです。
 さて、何をどうすればいいんだろう。。。

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