BLOG

 

どうでもいいお話で恐縮でーす

2017/11/29 00:00

 今日はどうでもいい話題ですが、クリスマスイヴに一緒にライブをやるコバーンさんのブログで、楽器店で試し弾くギタリストの性格や傾向について書かれていて、面白く読ませていただきました。

http://coburnx.exblog.jp/19761994/


 それが面白かったので、それにちなんだお話です。

 しかし、コバーンさんのブログにはぼくのパターンは書いてなかったなぁ。。。

 ぼくのパターンはギターをハイポジション単音でちょっとだけ、ローポジション単音でちょっとだけ、ローポジションでコード、ハイポジションでコード(すべて確認ポイントはクリーンと歪みで音の立ち上がりと音質とサスティーン)、12フレットでオクターブと弦高のばらつきを確認、ネックの状態確認、全体の重さや形状が自分に持ちやすいか確認・・・以上、弾くのは5分以内です。(たぶん、5分以上弾いた場合はかなり高い確率で購入しています。)

 で、おまけにぼくは左利きなので普通は楽器店に行っても弾きたいギターがあるわけではないので、事前にNETで調べてから、興味あるギターがあることがわかって見に行きます。
 で、勝手に弾くのは5分以内ですが、その楽器について調べて来たことを店員に話し、その内容がどこまで信頼して本当なのか、たとえば、実際に楽器を作っているのはブランドではなくてどこのどんな工場で作っているのかとか、制作企画はだれかとか、2台あって製品差を確認できた場合は、当たりはずれが大きいブランドかどうか、ボーリュームポッドは何か、ピックアップはギブソンやフェンダーに例えると何に一番近い特性でアルニコなのかセラミックなのか、そのギターが発明されてきた経緯や他にない特徴などを店員に尋ねて1時間くらい話を聞きたいと思います。
 そして答えてくれず無視したりするような店員からは買いたくないなと思いますし、楽器の話で楽しく話せない人は楽器屋ではなく見習いのパートさんに違いないと思いますので、話のできる店員さんを待ちます。

 面倒な思いつきで聞いて来る質問に対し、実際にNETで一緒に調べたり、カタログから抜粋して教えてくれたり、実器のパーツを開けて見せて確認してくれたり、輸入元にすぐに電話で尋ねてくれる店員からギターは買いたいし、そのプレイヤーの必要が想像できないようなお粗末な店員や、その必要を飛び越えてもっと良かれというような提案をしてくれないようなアドバイザーになれない店員からは信じて楽器を買う気持ちになれないことは確かです。

 楽器を選ぶ際、そのものの音が好みか好みでないかを確認後は、いろいろ下調べした内容があればそれが本当か確認したいし、音が好みでもその楽器を好きになるかならないかはまだ自信がないわけで、その大切なプラスアルファが必要です。
 さらには、その選択が自分にとって正しいのかどうかを客観的に誠意をもってアドバイスできる信用できる存在の意見もほしいところです。

 ぼくの場合、エフェクターなどの選択では良く生じることですが、自分が試したいエフェクターを試してみて「うーん、思ってた感じと違う。ガッカリだぁ~。」と感じている時、「そっちよりも、こっちを試してみませんか?」と持って来られた楽器を買う・・・なんていうことがあります。
 これは、店員さんが好みの音色を熟知しているだけではなく、「どういう条件下で使いたいのか」「何を捨てて何を活かそうとしているのか」を理解していなければドンピシャのものを案内できないと思います。

 昔からの付き合いの店員さんのひとりは「そんな、らしくないもの使ったって半年も使いませんよ。」とか「向いてないからやめといた方がいいですよ。」とか露骨に言ってくれますが、いやまぁ、ほとんど当たりです(笑)。

 若い店員さんでも優れた店員さんは「いゃぁ、これはどうかなぁ・・・。ぼくはお勧めしたくないです。金額はやや上がっちゃうけどこっちの方がよろしいかと思います。お値段は頑張ります。」とか言っていただけちゃう時は、大概店員さんの方が正しいです。

 ぼくの場合は何れの楽器ともモダンレトロ気味のコンセプトのものが合っているというのはわかっています。
 すなわち、基本的にはビンテージギター風のルックスだし、音色もそれに近い路線ではあるけれど、現代的につぶしの効く弾きやすさ等が加味されたモデルのようです。しかも老舗ブランドなのに低価格なモデル(笑)。

 逆に「試し弾き」という、買う気もないのに店頭のギターを弾く・・・という行為については、「買う気もない」というところに非常に重点を置くべきだと思います。

 すなわち、「買う気がない」→「全然買えない金額のものでもオッケー」感覚です。
 たとえば、超高額ギターとか。弾いている音をムービーで撮って「わ~、〇〇弾いちゃった」みたいな(笑)
 でも、それも5分以上は弾かないな(笑)

 ギターを弾きたい = ギターが欲しい

 ↑ではないのかと思いますが、ぼくの場合は「欲しい」がないと弾かないのかもしれませんね。

 そして、どんどん欲しくなる理由は

(1)演奏環境や欲しい音色等、現在の自分の必要条件に合致している。

(2)その楽器の成り立ちや歴史が興味深い。

(3)安物であろうが老舗ブランド品(または気に入ったブランド)である。

(4)軽くてテンション弱めで弦高を下げやすい。

(5)店員さんの話から、その楽器だけに感じる何か想像できるイメージがある。


 そんなところが重なると「欲しい」になるのでしょうね~。
 左利きだし、そんな楽器でもないと自分の所持しているギターの方が魅力的に感じちゃいます。

 何というか、単に音とか弾きやすさとかだけで楽器に魅力を感じられないようです。
 たぶん、機械のように正確なテクニックと理想の音色・・・みたいな数学的かつ合理的な技術論者だったら関係ないのでしょう。
 でも、スーパープレイそのものが音楽なのではなくて、夢や愛を感じさせる感情表現をギタープレイでしたいと思っているので、合理的技術論とは遠いところにいて、「その楽器のストーリー」を知りたい・作りたいと思っているのでしょうね。

 そんなわけで、ぼくは試し弾き時間のほとんどの時間は「店員さんに質問したり、意見を聞いたりしながら自分の興味の度合いを考える。」でした。

 ってか、ギタリストなのに「話したり聞いたりするのが好きで、ギター弾くのが嫌い」ってことでしょうか(笑)

この情報をシェア

COMMENT

何らかのエラーがあり登録できませんでした。
入力に不備があります

↓↓ 2017年11月の記事 ↓↓

ARCHIVE

TAGS