30歳手前から薄くなって61歳の今はもう、上部の髪の毛はほとんど産毛が前の方にちょっとついている程度の寂しい頭なぼくです。
見た目を考えてかなり悲観的になる方も多いようですが、ぼくはその見た目はハゲでもたいして変わらないので気にするほどではありません。
というのも小さい頃から帽子が好きなので被っていることが多く、特に髪の毛がなくても困らないというか・・・、いや、帽子で蒸れてハゲの進みが早かったのではないか・・・等とも言われますが(笑)、ぼくの祖父は30歳の時にはツルッ禿げだったと聞いていますので、まぁ、そんなもんでしょう。
髪の毛がある利点としては、

「帽子なしでもある程度顔を隠せる」、

「帽子なしでも寒さを防げる」、

「帽子なしでも直射日光を防げる」、

「スポットライトが当たった時にお客様に眩しい思いをさせない」、

「世の中はハゲや剛毛よりも、体毛が少ない女性的にハゲていない男が好まれる」等かと思います。
逆にいえばハゲの欠点は逆で、

「ハゲはアホ顔丸出し」、

「ハゲは寒い」、

「ハゲは頭が焦げる」、

「スポットライトが当たるとお客様に迷惑」、

「ハゲや剛毛は人気がない」・・・ということになりますが、これをひとつづつ帽子にあてはめて考えて検証していこうと思います。

「ハゲはアホ顔丸出し」問題について
これね。。。凄い素敵な可愛らしい顔の男の子だったとして、たとえば最高にカッコ良くなったとしてもハゲなら「一休さん」どまりなわけで、若い頃のキムタクが髪の毛剃って一休さんの役をやるのと、長い髪で素敵な恋人役をやるのを比べればどっちが素敵な顔なのかは一目瞭然で、やはり同じ顔でもハゲは不利なわけです。
しかーし、もともとそのような絶世の美少年ではなかった自分としては、二枚目どころか「生きている事自体がギャグ・・・残念なウケない三枚目・・・」だったわけですから、もともと「アホ丸出し」でもあるため、映像的に髪の毛がないためにそう思われたとしても、逆にお会いして「こいつアホだ」と思われても結果は同じなので、ぼくの場合は特に問題はありませんでした。

「ハゲは寒い」問題について
ぼくは通勤に自転車を使っているので寒さ対策は常に考えていますし、ギターを弾いているので自転車の時は指をケガしないように手袋をするようにしています。
そんな秋も深まる頃から次の春まで役に立つのがニットの帽子です。ニット帽ならば自転車に乗っている時に風で飛ばされることもありません。
ぼくはやや暑がりなのでニットは細い毛糸で編まれた薄いもの(春秋用)くらいのものを冬にも被っています。それでも寒い日には後ろ側の折込みを伸ばして防寒していますし、ヘルメットがわりとは言えませんが、飛来物直撃のクッションにはなります。
というわけで、寒さ対策にはニット帽で対応。

「ハゲは頭が焦げる」問題について
髪の毛が少ないので、そういった意味では涼しいはずなのですが、頭のてっぺんだけではなく、前髪がないのですから顔も日焼けしやすいわけです。
暑い夏にはウールニットの帽子は暑くて被れないし・・・。紙製や麦わらのような材のハットが夏は活躍します。日よけと涼しさの上ではこれが抜群に良いです。
が・・・しかし、ハットは風で飛びやすくて自転車乗車時や風がある日などには不向きです。そういった時に役に立つのがキャンプ用品ブランドのモンベルから出ている紙製のニット帽です。これは紙なので暑くないし、おでこにたれる汗もよく吸ってくれて夏にはもってこいの帽子です。
最近気がついたことですが、自転車乗車の際は、アポロキャップかハンチングを後ろ前に被ると首の位置の日焼けがガードできて良いということがわかり、それらのうちの通気の良いものも被るようになりました。

「スポットライトが当たるとお客様に迷惑」問題について
この問題はようするに「まぶしい」という迷惑なので、とりあえず隠れていれば問題ないため、何らかの帽子を被るということで解決です。
それから自分なりのジンクスがありまして、実はぼく、極度のアガリ症だったのですが、ツバのある帽子で顔をちょっと隠し気味にしていると見られている実感が少なくなって緊張がやわらぎアガらなくなる・・・というところがあります。
なので、ハットやハンチング、ベレー帽などのツバのある帽子の利用がライブでは多くなっています。

「ハゲや剛毛は人気がない」問題について
男女の関係としての人気については、もう妻と結婚して35年ですし、他の女性に愛される必要は特にないので人気がなくてもいいかな・・・と思います。
その人気の無さがバンドの不人気の原因・・・と言われたら困りますが、これはライブでは帽子被っていることが多いので、あまり感じることはないのではないでしょうか。
と、そんなわけで、ハゲを気にするよりは帽子を被れば全部解決?というような短絡的なぼくの発想でした。
そんなぼくが最近気にいっているのがハンティングやベレー帽です。
ザッともっているものをならべるとこんな感じ・・・。一番左のものは以前一緒にバンドをやっていたキーボードの武田さんにプレゼントすると約束しているものですが、なかなか会う機会がないのでお渡しできないものです。一度ランチライブに遊びにいらしていただけたらお渡しできるんだけどなぁ。。。
写真のうちの多くのものは六角橋商店街「花屋洋品店」で購入したもので、最近気に入っているのは「ZUKIN」というブランドのものです。
考えてみると、中学の終わり頃からバンドをはじめたぼくですが、その時からハンティングやベレー帽を被るようになっていました。一つはジーンズ生地のハンティング、もう一つはパッチワークのベレー帽です。
いづれにしても、当時はオーバーオールばかり着ていたので、それにあわせて被っていました。クリエーションの竹田和夫さんが当時同じようなカッコをよくしていた覚えがあるのですが、これは明らかにハンブルパイ時代のスティーブマリオットのスタイルの物真似だったかと思います。少なくともぼくはそうでした。
そんなわけで、ロックの帽子はぼくにとってはスティーブマリオットの英国労働者的なハンティング姿だったわけで、ハンブルパイの音とともにルックスにも影響を受けたわけです。
そんな45~50年近く前のことを思い出しながら、また自分の中ではハンティングやベレー帽がブームのようです。
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