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「あぁ、青春のGrecoギター再び」

2023/03/22 21:00

【購入の理由】
1. 軽いテレキャスタータイプが欲しかった。(肩凝り、腰痛対策)
2. 塗装表面がサラッとしたテレキャスタータイプが欲しかった。(特に夏季に腕の発汗性蕁麻疹の発生を防ぎたい)
3. 弱めのテンションのギターが欲しい。(高額なバランスドテンション弦でなく、廉価な009~042の弦を張りたい)

 ムービーの内容とは関係ない文面ですみません~。
 "Greco"というブランドのギターは、たぶん、その人の最初の購入時期によってかなり違うものになるのではないかと思います。

 "Greco"がなんとなく"Gibson"にゴロが近いからコピーモデル用に日本で適当に作られたブランド名だと思われている方も居られるかもしれませんが、今年64歳になる私が、まだ幼稚園に通っていたかいないかの60年近く前の時代は、海外メーカーの低価格楽器?ブランドで、富士弦楽器製造(現在のフジゲン)が受注を受けて作っていた、今でいうビザールギターのような、また、日本国内ではあまり関係のない海外ギターブランドだったそうです。
 製造に不備があり、返品されたものを神田商会が国内販売をしたところから、っていうか、そんな違法な売却がアリなのか…とビックリしちゃいますが、それがバレて結局フジゲンが"Greco"のパテントを買ったところで、製造フジゲン・販売神田商会にて、フジゲンのオリジナルブランドのようになっていったようです。

 でも、まぁ、たぶん、ビートルズ以降、ロックという音楽が社会に定着しつつあった1970年代はじめに"Greco"を買ったぼくたちにとっては、あまりあずかり知らぬ昔の話で、製造がフジゲンだろうがマツモクだろうが、"Greco"と言えば"成毛滋のロックギターメソッド"のオマケ付きだった事の方がGrecoのGrecoたる魅力でした。
 だってね、あの教則カセットテープが無かったら、不器用で呑み込みの悪いぼくはエレキなんて弾けるようになってませんからね。
 だから、ぼくの感覚では、「Greco = 成毛滋さん」でした。
 「手が小さい日本人に合わせた細い握りのナローネック」とか、「高くて良い音なのは当たり前、安くて良い音のギターを」という成毛さんの言葉が"Greco"だと思っていました。
 海外ブランドで外国人のための製造委託ギターではなくて、日本人に向けた日本のギターを作り、金欠な若者にも優しく、テクニックの手助けをしてくれる日本の"Greco"ですね。

 けれど、Gibsonの訴訟などもあってか、フジゲンは成毛Greco路線からはだんだんに離れ、高級オリジナルギター路線へとなって行き、その後はFenderのギターを作って行ったので、あまりGrecoのギターを楽器店で見る事もなくなりましたが、そのGrecoの商標をフジゲンが手放して神田商会に譲渡したようで(1990年代だろうか???)、今の"Greco"は日本製Fenderやゼマイティス同様に神田商会の子会社ダイナ楽器がほとんどを製造しています。
 だから、フジゲンにあらずはGrecoにあらず…という考えもありましょう。

 しかし、手の小さな人に向いた細いナローネック、軽くてサイズダウンして小柄な人が持ちやすい形状など、その昔の成毛"Greco"の特徴は、フジゲンよりもこのギターに継承されているようにぼくは感じます。
 それを単に「子どもや女性のビギナー向けモデル」とバカにしてしまうならば、面白い! ぼくはそれをメインにして高額なモデルを弾いている方々に明らかに劣るのかどうか…、挑戦していくのも楽しい行為だと思いました。(このギターはやや粗い音ながらも、ビギナーモデルでありながら、かなり実践的に使えるギターだと感じました。)

 逆に言えば、右利き用なら6万円代のこの楽器で、自分程度のプレイヤーレベルでは充分かもしれません(笑)

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