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ネックの握り

2019/11/19 17:00

 ギターのネックについては随分好みが変化したなぁ~と思います。
 当初はUシェイプの厚めな、しかも上から下まで握りがあまり変わらないネックが好きでした。
 理由は単純で、ネックの厚みがどの位置でも多くあるので弦高が低く感じられるため、少しでも弦高を低くしたいぼくにとってはそれが良い感覚に感じられていたのです。
 バーを立ててコードをおさえる時も太い握りの方が楽に握れると考えていました。

 しかし、Thin Flatな形状でナット幅が細めな"Gibson SG Faded 2017"に慣れてからは、細めのグリップに手が慣れて来てしまい、自分の生涯の最終的メインギターとして購入した"Vanzendt Bronson (Custom)"はもっと薄くて細いThin Uな形状になっているため、余計に握りが細いギターに慣れがシフトしてしまいました。

 けれども、ネックの薄さや幅は上から下まであまり変わらない真っ直ぐなものが好みである点はかわりません・・・。よく高額フェンダー系モデルに使われているような5フレット以下のネックが細くて8フレット以上からはグングン太くなっているソフトV形状などはあまり好きではありませんし、ネックの握りがハイポジションとローポジションで大きく変わってしまうことに違和感を感じます。

 また、ネックの太さが上から下まで均一気味なそういうネックのギターは意外と初心者モデルに多いということもわかって来ました。

 "Vanzendt Bronson (Custom)"は理想的で完璧なメインギターになってくれたのですが、やっぱりテレキャスターも弾きたいなぁと思って再生を試みたのです。しかし、ネックがもうトラスロッドを入れかえてフレットも打ち換えないとダメだとわかり、かつ、ネック形状がVで他のギターとはまるで違うためにかなり持ち替えると違和感があるようになっていましたが、購入したメキシコ製の"Fender Player Telecaster"はVanzandt Bronsonよりもほんの少しだけVに近いThin Uでさらに細いネックでしたので、Vanzandt Bronsonを中心に考えれば使いやすいと感じています。

 細いネックは手や指の長さが身長150cm台の女性とほぼ同じくらいしかないぼくにとっては向いているのですが、気をつけるべき事は、フレットを押さえる指をきちんと立てないとネックが薄い故に手首や手の絞り具合等によっては腱鞘炎になりやすいであろう点です。
 ぼくは何度も腱鞘炎になっており、ちょっとのことで激痛になってしまうことがあるので要注意です。
 そんなわけで腱鞘炎になりにくい位置関係を維持するためにも、よく「バタやんみたいでカッコ悪い」と言われますが、高いポジションでギターを抱えて無理のない手首の角度を維持し、なるべくきちんと指を立てて演奏するように努めたいと思います。

 ここからはぼくの単純な疑問を書きますが、もしご存知の方がおられたら教えていただけたら嬉しいです。
 ちょっとわからないところがあるのですが、ネットの記事でネックが細いと低域が出ないとかしっかりした音像をつくれないというようなものを見ることがありますが、本当にそうなのでしょうか?

 ぼくが購入した20~30本くらいのギターでは、逆に同じ幅で同じメイプル材のネックの場合、薄い物の方が低域が強いものが多かった記憶があります。
 逆に厚めで太い握りのものはバリバリした中高域が強めの音のものが多かったのですが、それは気のせいでしょうか・・・。
 ちなみに、同じボディーにネックだけ付け替えた際にも同様に感じました。

 材の問題とすると太い物、細い物ともに高品質・低品質両方のメイプルネック半々だと思いますので、材イコールのお話ではないなと思います。

 年々、塗装技術の変化やトラスロッドなどにも変化があって、それがもろに音に影響を与えてしまっているのかもしれませんが、ネックの細さや厚みが少ないと本当に低域がカットされたひ弱な音になるはずなのでしょうか。
 ロングスケールがショートスケールよりも倍音が豊かで低域も増加するのは理解できるのですが、所持している(いた)ギターからは細さや厚さの薄いところが低域のないペラペラな音・・・とは、どうしても自分には感じられませんでした。

 何はともあれ、年内のライブは購入したばかりのメキシコ製廉価版の"Fender Player Telecaster"を使ってプレイするつもりです。

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