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Fender Telecaster Elite

2014/08/14 12:00

 8月10日イシバシ楽器御茶ノ水本店にて、1983年製"Fender USA Telecaster Elite"を購入してしまいました。

 1983〜1984年の間にしか作られなかった不人気モデルと、通常の右利き用でもわずか2年強の生産期間でしか作られなかったモデルなので珍しく、その左利き用ですから、もう二度と人生で出会うことはないギターだと思います。

 ややネックがねじれていて、もうトラスロッドが正反り方向にしか回せない点、ネック付け根のボディに亀裂が2ケ所ある等のダメージもあり、程度は悪いギターなため、価格は本来なら高値になるであろう1980年代前期のギターではありますが、7万2千円(いらないエフェクター売って1万円・たまったポイント2500円分を使ったので、残額約6万円で購入)でした。

 ネック・トラスロッドの不具合がありますので、もう寿命は短いギターではあります。
 しかし、現状なんとか使えそうですし、このギターが発売されていた頃、この"Telecaster Elite"と"'52type Telecaster"という両極端なギターに憧れていたぼくでしたので、死ぬ前に一度所持してみたかったギターです。

 そして、生まれて初めてアクティブのエレキギターの購入…かと思ったのですが、違いました。
 電池が使われるのはTBX・MBXというトーンコントロールサーキットだけで、ピックアップには圧電されていないとのことです。

 所謂エリートシリーズは、テレキャスターはハムバッキング・ストラトはシングルコイルの違いはありましたが、TBXコントロール・MBXコントロールというトーンサーキットを持ち、後のエリッククラプトンモデルのモデルとなった機構を持っていました。

 エリートシリーズは不人気でしたが、その改良版のエリッククラプトンモデルは大人気になったという微妙な立場のギターですね(笑)。

 MBXコントロールはミッドブーストで、0だとフェンダーらしいカラッとした音、10だとギブソン風な(ちょっと違うけど…)強い歪みが得られるミッドブーストトーンです。
 このギターでは6dbのミッドブーストと控えめでしたが、改良後のクラプトンモデルのストラトでは25dbもミッドブースト出来るようになっているそうです。

 TBXは、どうもセンターがフラットなようで、0方向でトレブルカット、10方向でトレブルブーストのようです。

 ギター自体はピックアップもハムバッキングでやや太めの音なので、フェンダーらしいトーンを得るには、TBXをトレブルブーストしてMBXをカット、ボリュームを85%くらいにするという使い方になります。
 逆に、ハムバッキングらしい音を得たい場合は、TBXをフラットにしてMBXをフルブーストするという使い方になります。

 Fenderらしい…というよりも、G&LのFシリーズの音に近いような気がしますし、ルックスもG&Lっぽいです(笑)

 また、TBXをトレブルブーストしてMBXをカット、ボリュームを100%にすると、シングルコイルっぽい音に"More Drive"した感じになりますし、TBXとMBX両方を全開にブーストさせると無茶苦茶歪みやすくなります。

 ぼくはTBXを70〜75%くらい、MBXは適宜曲によって0〜100%という感じの使い方になりそうです。

 テレキャスターにしてはやや重めではありますが、SGより重いものの、ややファイヤーバードよりは軽いという感じ。ちょっと重いのが難点です。

 1980年代前期のこの時代、Gibsonもムーグのアクティブサーキットを装着したレスポール・アーティストなど、アクティブが流行っていたのかもしれませんね。
 当時、ぼくはカスタムビルドのテレキャスターとキャンベルの335コピーモデルを使っていましたが、カスタムビルドでテレキャスターを作った訳は1952年タイプのテレキャスターの左利き用が製造されていなかったからでしたし、また、テレキャスター以外が必要な際にオールラウンドなES-335タイプ…という選択でした。

 そんな当時は、1952年タイプのテレキャスターとテレキャスター・エリートというテレキャスターの中では全く性格が真反対のモデルを持てば、きっとぼくがやりたいすべての音楽をクリア出来るのではないか…などと思ったものでした。

 さて、最近のぼくが望んでいた「ミディアムスケール・ミニハム的音色・テレキャスター・ローズウッド指板」の4つの希望についてはミディアムスケールとローズウッド指板の希望は満たされない結果となりましたし、けして弾きやすいギターではないし、やや重いのでSG同様にメインで使用できるギターなのかどうかは不明ですが、しばらくの間、過去の曲と現代の曲の橋渡しをするギターになれるかもしれません。

 なお、このギターをいじっていて気がついたサンズアンプの音色設定ですが、もしかしたら、過去のフェンダーギターを中心にプレイしていた時期の曲はSGではプレイ出来ない…と考えていた件、二つあるミッドブーストスイッチのうち、ローミッドのスイッチを解除することによって対応できるかもしれない…という基本的な解決方法がありそうです(笑)。

 気に入ったセッティングが決まってしまうと、セッティングをかえるのが面倒なために気づいていませんでした(笑)。

 っていうか、過去の曲をやるギターの準備をするのはよいけれど、演奏するためのドラムマシンとシンセのオケをまったく作っていないので、そっちにはやく手をつけないと9月28日のライブに間に合いません…。

 がんばろう。。。

※追伸
 週末にこのギターのビデオを撮りました。

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