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TAG:楽器の話題

ライブで使用するギターアンプとエフェクター

2014/11/25 16:10

 身体を悪くしてから特に、ライブで演奏する器材について迷いが生じていまして、ギターは「最軽量なSG」と決定しているものの、ギターアンプとエフェクターについては迷いの連続です。

 写真の簡易小型マルチエフェクター「VOX Stomplab」については電源スイッチと切り替えスイッチの調子が悪くて使用を控えていましたが、超小型で電池でも駆動できる30Wギターアンプ「ZTamp Lunchbox Junior」との音的な相性は良く、また、双方とも抜群な可搬性の良さが魅力なので、調子が悪いのは自分の身体も一緒(笑)ということで、使用を再開することにしようと思います。

「VOX Stomplab」の利点と欠点は。。。

<利点>

1. 最小ボリューム値の設定出来るボリュームペダル付マルチエフェクターでは最小・最軽量である。というか、小型軽量のマルチにあって最小値ボリュームをセット出来るのはこの器種以外にない。(実質的にボリュームコントロールの出来る小型のものを選ぼうとすれば、他に選択値はない。)

2. 9Vアダプターまたは単三電池で駆動する。しかも、単三電池で使用しても電池は余裕で長持ちする。

3. 薄っぺらいとは言ってもスチール製ボディのため、ペラペラなプラスティック製ボディのエフェクターよりは頑丈そうに見える?

4. 壊れた時に気が狂うほどのショックに陥ることは避けられそうな7千円程度で購入できる低額モデルであるにしては納得できる音。しかも、実質的にはKORG ToneWorksの一番安いものの後継だけれど、「VOX」って書いてある(笑)。


<欠点>

1. 各スイッチ類がボロ過ぎるのか、シャーシがグニャッと歪むのか、基盤の位置関係に無理があるのか、スイッチ類の誤動や耐久性の悪さを強く感じる。とくに電源が切れなくなるのと、バンク切り替えで2つ飛んだり動かなかったりは勘弁してほしい(本当に3回に1回くらいの割合で頻繁に起こる)。

2. せっかく安価であるためにスペアを購入して設定を同じにしたものを作ろうと思っても、パソコン等での設定保管や音づくりに対応しておらず、全く最初から別々に音づくりしなければならず、「うわ〜、面倒だ…」と感じ、それならばもっと優れた後発品発売を待つか他社からの新製品に期待…という気持ちになる。

3. 我慢できる範囲内ではあるし、価格を考えれば仕方ないけれど、もう少しリバーブやディレイの品位を良くして欲しかった。

4. ドライブ音色が派手なドンシャリなものが多過ぎる。もっと地味な音色のままでクリーンからベタ歪みまで作れれば良かった。。。例えばレクチではなくマークシリーズのブギとか、ホットロッドデラックスとか、そんな感じの普通のアンプでのクリーンからめいっぱいの歪みまで…に近い音づくりをしたい。

5. ぼくは中域の強いブティック系アンプをかなり歪ませた音で、ローをカット、中域と中高域をブーストしたような音を基本に作って使っているが、ボリュームペダルでボリュームフルの時と、8割程度以下に下げた時でかなり中域と高域の音色に差が生じ、フルボリューム時点での音圧の安定感も悪い。

6. 過大ボリューム入力に対する対応が悪く、ちょっとクリップすると音が途切れてしまう弱点がある。

7. 9Vパワーサプライ等から他の楽器(特にアンプ)等を一緒につなぐと、ピーという発信音が乗ってしまうことがある。


 と、数々の欠点はあるものの、スイッチ系以外の欠点は、ボリュームいっぱいでのプレイの際はバカみたいに強く弾かない、予めギターアンプのボリュームを大きめにセットしておいてボリュームペダルで絞りめでプレイし、ペダルボリュームを全開にはせずにプレイする…等の工夫をすれば、やはり欠点よりも利点の方がはるかに高いのではないか…と、いろいろと悩んで出た結論は現状のところそんな感じです。

 マルチではなく、ドライブエフェクター、ディレイ、リバーブ、ボリュームペダルと別々に理想的なものをセットしてしばらく使っていたのですが、それぞれの結線の具合が悪くて音が切れてしまったり、やはりセットに時間がかかったり、持ち運びが面倒だったり、シールドの数が足りなかったり…等、音色の向上はありましたが事故は起きやすくなっていました。

 音色の良さのみを考えれば他の選択肢が沢山あるとは思いますが、ここまで小さくて軽いマルチであれば、こと録音ではなくライブということを考えると、やはりこのマルチで簡略化するべきだな…と思いました。

 特に、演奏環境におけるその他の音響との相性(現在はオケに合わせて演奏しているため、太い楽器的音色と音圧よりもオーディオ的音色を必要としている)、それに対応して使用するギターアンプ(ZTamp Lunchbox Junior)との相性を考えると、可搬性の良さ以外を考えても一番良好なのかもしれないと感じました。

 さて、対するギターアンプ「ZTamp Lunchbox Junior」についても、その感じた利点と欠点をあげたいと思います。

<利点>

1. 30W出力でありながらマスコットアンプなみに超小型、単三電池8本で駆動(DC12VとAC)も出来るのが最大の利点。

2. しっかりした音圧のあるクリーントーンのアンプなのに、約15,000円程度と超低価格である。

3. オーディオ入力からのオーディオ音色は、ギターアンプであることを疑うくらいオーディオ的普通に聴ける音である。

4. 基本は銀パネフェンダーツインのようなクリーンからダーティークリーンまでの音色のアンプなので、普通にどのエフェクターとの相性も良い。

5. DC9Vのサービス出力がある(9Vのエフェクターに電源供給できる)。


<欠点>

1. アンプでの歪みはデジタルのダーティークリーンなので、ベチッベチッという音はお世辞にも使える音とは言えない。一部のカントリープレイヤーかブルースプレイヤーのみに限ってはノンエフェクトで使えるかもしれないが…。

2. リバーブすら無いので、基本的には別にエフェクターを接続して使用するのが通常の使い方となるアンプ。

3. 通常のギターアンプとオーディオアンプの中間のような音に感じる。すなわち、ギターアンプのような突き刺さるような高域の尖った音があったり、迫力のある低域が地面を揺らすような音ではなく、オーディオ的にギターアンプらしくまとまった音がする。

4. スピーカー自体はかなり小さいため可聴範囲(角度)は狭い。オケに合わせる場合はドラム等が拡散せずに決まったPAスピーカーからのみの出力となるのでそれに併せれば問題ないが、通常のバンドで使用する場合は他人に聴かせる音というよりも、自分のモニター用の音と考えた方が良い。


 このように「ZTamp Lunchbox Junior」は単体として使用するにはロックには厳しいアンプではありますが、簡易なマルチエフェクターと併せた使用ではかなりの威力を発する事の出来るアンプですし、室内から野外まで、まさにマルチな使用が可能です。
 特に、オケにあわせて演奏するような環境では、通常のギターアンプよりも向いていると言えるオーディオ的でもある音です。
 実際には、「プリアンプをマルチエフェクター、パワーアンプ以下をアンプ」として考えて使うのが良い使用方法だと思います。

 現在の自分の使用条件が「オケに合わせてギターを弾く」という状況なので、このアンプの選択が一番なのかな…と思います。

 VOX Stomplabと同様にボリュームペダルの最小音量がセット出来るような小型軽量で電池対応のマルチエフェクターが他に発売されれば他を考えますが、現状ではこれが状況にあっているようです。

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