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ZEMAITIS やっぱり無理やり購入

2018/01/08 00:00

 金もないのにやっぱり無理やりZEMAITISメタルフロントを買ってしまいました。

 そのお話の前に寂しいニュースがあったのでそちらのお話から。。。。
 このユニットの発想にも影響を与え、ぼくにとっては永遠の憧れの女性であったフランスギャルが乳がんで亡くなってしまったとのことです。
 幼年時代には「なんて可愛いお姉さんなんだ・・・。こんなに妖精みたいなお姉さんばかりなら、ぼくは将来フランスに行きたい。」と感じさせられ、カムバック後の1980年代のライブをテレビで見て、アメリカ・英国にはない「まるで時間という観念がなくなるような、ゆっくり流れるサーカスと歌や演奏の調和が妖精の世界を覗き見たような世界」で感動させてもらいました。
 フランスギャルは真に人間ではなく妖精だったなと思います。妖精も死んでしまうのか・・・と寂しいですが、仕方ない・・・。ご冥福をお祈りします。

 さて、話をギターにもどしまして・・・、メタルフロントって言ってもヘビーメタル専用ギターではなくてですね、ギターのトップ部分が金属で出来ているギターという意味です。

 トニーゼマイティスさんが1人でコツコツと作っていた時代はキチガイ沙汰に高額なギターでしたが、氏がお亡くなりになって神田商会が製造権を取得してからは工場生産するようになり、手生産の高額モデル・Greco(ダイナ楽器)で作られる日本製量産モデル・韓国製廉価モデル・中国製ビギナーズモデルと、手に入れ易いギターになってきました。

 このギターはアンタナス・メタルフロントというモデルで、アンタナスとは「あんた茄子」ではないのでキュウリもトマトも関係なく、Grecoで作られている量産国産モデルのブランド名で、そのメタルフロントギターの24フレットバージョンということであります。

 とりあえず、ムービーをご覧ください。こんなギターです。

https://youtu.be/mJq-OzCOcI8



 ZEMAITISさんは英国皇室御用達の家具職人さんだったそうで、ギターは趣味的に作りはじめたようです。
 一般的に多くに知られたのはロンウッドのまるでギブソンが作ったテレキャスターにでっかいコインに宝の地図が描かれたわけのわからないギターかと思います。
 その他はほとんどレスポールスタイルに近いギターですが、オブライエンさんの彫金とセットになったイメージこそがぼくにとってはゼマイティスギターでした。

 メタル部分を外してしまうと、単に「コピーに失敗した出来の良くない英国製レスポールジュニアモデル」になってしまうかもしれません。

 ゼマイティス氏のメタルフロントギターはマホガニー材が3ピースで、豪華とは言えなかったかもしれませんし、ネックのジョイントもひ弱な構造だったようですが、アメリカ製の機能美なギターとは違った、一種異様な骨董品や宝物的な英国調のデザインが「ライブで使いたい」という衝動を呼んだのかもしれません。
 高額モデルはトップのメタルフロントがジュラルミンですが、ぼくの購入したアンタナスではアルミになっています。

 ボディーもネックもマホガニーなので、普通ならモコモコにこもった音になるのかと思いきや、トップのメタルも共振するため、全体の音は柔らかいのに鈴鳴り感のある高域の混じった他に無い音がします。
 これが一番の魅力と言っていいとぼくは思っています。

 実はゼマイティスギター購入の動機は、SGの音にもっと高域の腰を太くしたくて金属のエスカッションに取り替えを試みはじめた時でした。
 当初、金属製のエスカッションで思いつくのがゼマイティスギターだったので、ゼマイティスギターのエスカッションだけ購入できないか・・・ということでしたが、それは不可能という返事でしたので、ずいぶん高いものを購入しました。

 さらにはほとんどトップ板にも相当する広い面積のSGのラージピックガードを金属製にして、もっとプラスティック色のない音にできないか・・・等と考えていたのです。

 しかし、それは考えれば考えるほどほとんどゼマイティスのメタルフロントギターの構造ではないか・・・と思い、だんだんにそれが欲しくなっていたところでした。

 またきになっていた点として、ネックの長さがフェンダーのロングスケールとギブソンのミディアムスケールの中間くらいの長さのため、ギブソンでもフェンダーでもない不思議な感覚と巻弦の音です。たぶんダンエレクトロと同じくらいの長さかな。。。
 ギブソンよりもネックが長いので弦のテンションがきつくなる・・・と思いきや、ヘッドの角度が緩かったり、ブリッヂの弦通過部分にスリットが入っていて角度を和らげているせいか、さほどテンションはきつくありません。

 いつもお世話になっているけれど左利き用ギターはほとんど置いていないKEY渋谷店ですが、なぜかゼマイティスだけ2台置いていました。
 しかも、凄く弾き易く調整され、わずかに他のものよりも軽い(3.6kgなので軽いとはいってもレスポールタイプの中では・・・という感じですが)、ここ数年のギター購入の中で一番心が「欲しい」と感じてしまいました。
 これだけ欲しいと感じたのは白いファイヤーバード以来かな・・・。

 ゼマイティスのギターはそのルックスの華美さから、現在はビジュアル系の方々の利用が多いようですが、登場した頃は「英国ロックンロールギター」だったので、ぼくのような年輩者が使ってもおかしくはないかと思います。
 ぼくの覚えているイメージでは、このメタルフロントギターについて最初に使っている写真を見たプレイヤーは、T.REXのマークボランでしたし、マークボランモデルのレスポールだと思っていました(笑)

 今、主に使っているSGの印象とすると、バッドフィンガーとスレイドなので、このメタルフロントがマークボランと考えると、完全にぼくがロックを聴きはじめた1970年代初頭に頭が戻っているのかもしれませんね。

 このギター、ライブで使うのが楽しみです。
早速、21日のライブで使うつもりです。

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