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「同じサンズアンプクラシックでも・・・」

2021/08/23 19:00

 サンズアンプクラシック…、いったい何台買ったかな…。
 1990年に発売開始された最初の型を買ったのは1993年でした。
 これは今はライブでの主力にしてはいませんが、録音では使い続けています。30年も使い続けています。
 実は写真右側の新しく見える方が30年前に購入した古いものです。30年経っているとは思えないですよね。。。
 まさか、30年間も自分のギターアンプとして人生で一番長い期間を共に過ごすものになるとは、1993年当時は思いもしていませんでした。
 当時はバンド活動はなく、ただ録音だけがバンドの活動で、アンプから音を出力することは全く考えておらず、いかにスピーディーにアンプ要らずで録音するかだけを考えていたので、ギターアンプシュミレーターという選択しかなかったのです。
 一度音楽をやめて楽器を処分した後だったので、ギターアンプも持っていなかったし・・・。

 1996年くらいになって年間数回と少ない機会ですがライブもやることになったとき、蚊の鳴くような小さな音のライブから、普通の音量のライブまでライブ環境は様々な中、いろいろなギターアンプを試したところ、音量における音色差は激しく、安定した自分の音を維持するには、安定してどんなボリュームでも自分のトーンが出せるサンズアンプクラシック→ボリュームペダル→空間エフェクター→ギターアンプのクリーンチャンネルという使い方がベストだと気づき、以後浮気しつつもこの使い方がぼくのギターライフを支えています。

 2005年くらいだったでしょうか、スペアとして2台目のサンズアンプクラシックを買ったのですが、まるで違う音になっていてそれはすぐに売却しました。

 そのちょっと後に購入したものは、それまでのものとは出力がまるで違って、基準はライン入力機器に挿す考えでの製品となり、オーバードライブ的・ギターアンプのプリアンプに使うにはあまり合わない仕様になりましたが、直前のものよりは気にいる音でした。
 しかし、中古品だったこともあり、突如壊れてノイズだらけになってしまいました。

 その後、2012~2015年くらいだったでしょうか・・・、美妃が誕生日プレゼントとして買ってくれたのが今主力で使っている復刻版サンズアンプクラシック20というダメージ塗装モデルです。
 これは、触れ込みでは最初のモデルに限りなく近い音とありましたが、最初のモデルの音色に比べると出力が大きく、もっと明るい音で歪みももっと強く、最初のモデルがマーシャルタイプ音色設定が使いやすい音だったのに対して、こちらはブギータイプの音色設定の方が扱いやすく感じました。
 マーシャルだブギーだとは言っても歪みの粒の感じが似ているというだけで、なんというかサンズアンプの場合、音色もサスティーンもヌケもサンズアンプ特有のピッキングニュアンスでは変化するけれど音量では変化しないサンズアンプだけの特徴的な音であって、あくまでもアンプモデリングは歪みの粒の粗さイメージの問題です。
 今の自分としてはマーシャルタイプの粗い歪みよりも、ブギーのマークシリーズのようなきめの細かい歪みの方が好都合なので、かえって今の自分にはあっており、このサンズアンプクラシック20をメインに使っています。
 ぼくの持っている中では一番新しいサンズアンプですが、でも中古購入から10年経過しているんですよね・・・。

 なぜ、ぼくはサンズアンプクラシックでなければダメなのか・・・。
 それはまず「この年齢に至ってもギターは歪み音色をメインとしていること」、「どんな小さなボリュームでも、大きなボリュームでも同様の自分らしい音色を維持したいこと」、「クリーンな設定のできるアンプであれば出力先アンプを選ばないこと」、「エフェクター類に関してはなるべくコンパクトにし、電池駆動で使えるようにしたいこと」、「ほんの少しの操作で、環境等による音色補正をすぐに感覚的に行えること」、そしてそれに加えて最終的にどうしようもないところが「デジタルでなくてアナログであること」・・・これらを総合的に判断すると、「ギタープリアンプ」「アンプシュミレーター」「歪みエフェクター」の3役を全てこなして上の条件を全てクリアするのはサンズアンプクラシックしか人生で出会うことがありませんでした。
 ことフェンダーアンプ風に限って言うとCtech Sonnyboyがありましたが・・・。

 もし、同年代の友人たち同様にフルアコを持って真空管アンプ直でジャズをやっていたり、セミアコでゴリゴリのブルースをやっていたならば、サンズアンプクラシックは不要でしたでしょうし、ボリュームの大小を細かくコントロールする必要のない常にフォルテッシモなハードロックバンドだったとしても必要なかったかもしれません。

 一時期、ギターアンプを持たずに、オーディオに接続してギターを弾いていた時期もありました。
 そんな環境下でも、高額な真空管アンプのクリーンチャンネルに接続しても、あまり変わらない自分の音を出させてくれるのはサンズアンプクラシックしかありませんでした。
 残念ながら、サンズアンプクラシックを発明・製造したTECH21社の他のサンズアンプシリーズやマルチエフェクターでも、このサンズアンプクラシックに勝るものは未だに製造されていません。

 サンズアンプクラシックを使う意義・・・、ぼくの場合は、自分らしい音色でギターを弾くことについて、何も考えないでただこの箱をボリュームペダルの前に接続すればいい・・・という安心と信頼だと思います。(音色に対する安心と信頼であって、故障は多い機種なので安全安心ではありません。オリンピックじゃないけれど・・・。)

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