BLOG

 

「歳はとりたくないけれど…」

2021/08/19 18:00

 いや~、しかし、定年再雇用62歳の今、若い頃の体調が無い事と、59歳までの年収の1/3くらいしか収入が無い事に(しかも、その収入も65歳になる9月までしかない)悲しさを感じる今日この頃です。
 蓄えがなく、入るお金を常に使い切ってしまった自分が悪いので仕方ありませんが・・・。

 定年退職前の60歳直前に「左利き用ミディアムスケールのテレキャスターが欲しい」と考えていろいろ聞き回ったけど、型はないため、ほぼ1点ものの制作となって20万円以内では作れず、ギリギリ20万円で作れる方法が、「テレキャスターやオリジナルギターは諦めて、Duo SonicのコピーモデルVanzandt Bronsonをテレキャスター風にカスタマイズしたセミオーダーで作ってもらう」でした。

 なぜミディアムスケールやボディーの薄さにこだわったのか…、それは自分の身体的な衰えでした。

 50歳までは丈夫過ぎるくらいに身体の心配をしたこともありませんでしたが、その後の救急での心筋梗塞手術を境に、心筋梗塞術後(狭心症フォロー)、糖尿病に低HDLコレステロール血症、脂肪肝、前立腺肥大、歯槽膿漏に坐骨神経痛、肩凝り、腰痛、手足や腕の血行が悪くなったためのむくみや動きの悪さ、あとは20歳代からありましたが腱鞘炎などが、年齢を経た上でのぼくの状況。

 それに、生まれ持った自分の身体要因(手の大きさや指の長さは女性なみに小さい。164cmの身長なので腕のリーチも短い。)も若干ですがあります。

 若い頃は対処できるだけのスピードや対応力・身体のバネを持っていましたが、この身体状況になって来ると、調子の良し悪しが激しくなり、ダメな時は自分でも腹立たしいほど弾けない時が勃発します。
 フレットの移動や、タイミングについていけなかったり、指が思った場所にいかなかったり、ポジションによって関節等にピリッと痛みを感じたり、抑えたつもりが第一関節がきちんと曲がらずに弦をはじいてしまったり、弦の張力に指の力が追いつかなかったり…と、若い頃には考えられなかった事が起きて、結果、ミスを連発するようになりました。

 音はやはりテレキャスターの音を一番に好んでいるので、それに近い「ミディアムスケールによる指の楽さ、薄いボディーによる軽さで腰痛肩こり対策、低いアクションによる指や手首への負担軽減」を当時の予算20万円までで目指した結果がVanzandt Bronsonのカスタマイズでした。

 前回のブログで書いたBronsonカスタマイズの失敗点と感じている各ピックアップ単独のボリュームコントロールにしたところを、マスターボリュームとフロントのみの単独ボリュームにできればよかった…と書いたところ、SG juniorのピックアップ追加改造をしていただいた264Guitarsの佐藤さんから「そのボリュームのカスタマイズ、バランサーを追加してできますよ。」とご回答いただき、お願いしたいと思っています。

 それはそれで解決で嬉しいのですが・・・。

 佐藤さんが264Guitarsのオリジナルギターの塗装写真を載せられていたところ、そのギターの色がブリティシュレーシンググリーンだったことから、ぼくの理想のギター(左利き用ミディアムスケールのテレキャスタータイプギターで色はブリティッシュレーシンググリーン)を、ブリティッシュレーシンググリーンというカラーのお話を交えて話していたら、その考えのギターを作ってみたいとおっしゃられました。
 嬉しいけど悔しいかな、今のぼくの経済力では分割払いにしてもらっても10万円払うのがやっとの苦しい限界・・・。10万円じゃFender Japanのレギュラーモデル程度の価格で、通常30万円以上が当たり前なカスタムギターなんて・・・宝くじが当たらなきゃできません・・・。ぼくが定年退職前にお知り合いになれていれば・・・と思うと本当に悔しいです。あの時だったら、注文してたかもしれません。宝くじ当たらないかな・・・(買ってないので当たりませんね・・・)。

 そう言えば、もう一つ思い出しました。
 そう言えば近年で一番気に入ったボディーデザインは、ものすごく細すぎるネックだったのでそのままだったら選びませんが、KEYオリジナルのビギナーズ(特に女性用)だった(いろはSakura)というギターのボディーデザイン。
 これはストラトのように前面に傾斜がありますが、それがDuo Sonicのように無ければぼくには理想的に持ちやすいボディーデザインに感じました。
 一回り小さくなったジャガー・ジャズマスター風ボディーの中身がテレキャスターになったような感じ・・・。
 ブリティシュレーシンググリーンメタリックの塗装を施したとしたのなら一番似合う形状なのではないか・・・と、今でも思っています。
 でも、ピックアップセレクターはテレキャスターかSGのように弾く手のそばの方がもっと良いですね。↓

https://pbs.twimg.com/media/BdCZ8WKCUAAlO7E?format=jpg&name=large


 当然と言ってはなんですが、当然左利き用は製造されませんでしたが・・・。
 細すぎるネック以外は、形状・大きさ・軽さについては本当に弾きやすそうな良いギターだなと思いました。

 若い頃はできていたギターに自分が合わせてプレイするのが難しくなってきた昨今、それが出来なくなっていく自身の老化を寂しく思うとともに、もう、理想のギターを実現化していく夢も持つことができない寂しい経済状態になった自分を歯がゆく感じています。

 ぼくは自身の創り出す音楽を多くの方々に聴いていただきたいという気持ちの次に、もしも自分で考えたオリジナルギターや、ギターの仕様などが製造されて、あわよくば製品化されたりしたら嬉しいな…という夢を密かに持ったりもしていました。
 ものに関するセンスは自分でいうのはナンですが、そんなに悪くないかもしれないと自惚れているところはなきにしもあらずです(笑)

 いや、本当に偶然だとは思うけど、ぼくが小学生だった頃、当時TDKにいた父がそれまでのオープンリールテープではなく、もっと簡単に使える語学勉強用のテープとしてナショナルネームでのOEM販売を行うカセットテープ開発営業の任についた際、ナショナルは「カセットポン」とかいうカセットテープレコーダーを販売したけどまるで売れなかったとき、父はぼくがラジオのイヤホン端子からそのカセットポンのマイク端子を結線してラジオ放送とかを録音するのを見て、幅が細くて音質も望めない音楽には向かないカセットテープという概念を取り除いてFMラジオから手軽に録音できたり、外部入力(要するにレコードからのライン録音)できる道具を作ったらどうだろうかとナショナルに提案したそうです。
 たぶん同じことを思う人が沢山いたのでしょう、1967~1968年くらいだったと思うけどナショナルは最初のラジカセを発売しますが、もらうことができました。偶然でしょうが、当時のぼくは自分の気持ちが届いて製品化されたんじゃないかと思って大喜びしました。

 1979年、大学2年生の頃は、当時はオーバードライブエフェクターが発売され、アナログのディレイが発売されたばかりの時代で、まだマルチエフェクター等は誰も考えていませんでした。
 ぼくはコンパクト化と電源の一本化がしたいと思って、アルミの箱にオーバードライブとコーラスとアナログディレイをコンパクトに詰め込んで、一つの電源端子だけでコンセントに接続できるものを作ってもらいました。
 これは他の方が1970年代に作っていなければ、間違いなく「世界最初のマルチエフェクター」だったと思っています。1年しないうちにマクソン・BOSS等から同じようなコンセプトの初期型マルチエフェクターが発売されましたので、これも時代が自然に生むものだったのでしょうが、ぼくが特注で作った方が早かった(笑)

 また、近いお話では、ぼくがFenderの公募に応募し当選して G Decアンプのモニターをやった際、まるでぼくのFenderホームページに掲載されたレポートで書いた内容はその後のMustang ampシリーズで次々に予言のように製品化されていったのを覚えていてくださっている方もきっと居られますよね。
 たまたまフェンダーがG Decの販売がふるわなければ、カラオケ機能を省いてMustangアンプ、電池対応の小型Mustangアンプ、フロアエフェクター型のMustangアンプ(マルチエフェクター)と製品化する予定だったのかもしれません。
 でも、ぼくが書いたとおりに製品化されたのは嬉しかったし、ステキなプレゼントと特権…と言われていたのを期待していたのですが、山野楽器が代理店契約を終了したため、特典は「モニターに使ったアンプを新品価格よりはちょっと安く購入できる。」という寂しい特典だけで天下のフェンダーのモニターを終了しました(笑)
 アンプは10Wとステージで使うパワーはなかったので返却しました。
 ホームページで同様にモニターレポートを載せていた他の方たちの多くはギタリストというだけでなくコメンテイターとしてのプロで、各音楽誌でレポートをすることで生計をたてている方たちが多かったので、その方たちはギャラをもらってやっているのだな・・・とわかったので、ちょっと気持ちはシラケてしまいましたが、天下のフェンダーのモニターを一瞬でも行うことが出来たのは人生において良い思い出になりました。
 若い方にとってはFenderがどうの・・・って関係ないよ・・・とお思いでしょうが、年寄りにとっては昔、Fenderは純粋に憧れだったのです・・・。

 あぁ、爺さんの自慢話だ~って不愉快な気分で読まれていたらごめんなさい。
 でもぼくが言いたかったのは、ぼくは突飛な発想をもっているのではなくて、あまりお金持ちでない普通の人が普通に欲しいと感じて購入できるスタンダードなものをいつも頭に描いていて、崇高な芸術品とかではなくて比較的安価で普段普通に使う単なる道具のような感覚の中で便利なもの・・・をいつもイメージしているということが言いたかったような・・・。
 まぁ、もうそういう機会もないので、もういいか。。。

 しかし、佐藤さんにお願いするBronsonの配線変更を行えば、かなり自分の理想の使い方が可能になる理想のギターに近くなるので、その配線が出来たあかつきにはYoutubeにムービーでも載せたいと思います。
 トーンなし、2ボリュームですが、今までの「フロント単独・リア単独」ではなくて、「フロント単独・マスターボリューム」へと変更します。
 これによって、今までの瞬時にフルパワーのリアからボリュームを下げたフロントという切り替えの使い方では、センターポジションでのアップ・ダウンがしにくかった点をマスターボリューム化で改善。
 さらに、今まで通りの使い方もフロントは単独ボリュームでセットできるためできますし、ミックスポジジョンでは両方のピックアップを同じボリュームで使えるようになるためノイズも軽減できます。
 楽しみだなぁ~。

この情報をシェア

COMMENT

何らかのエラーがあり登録できませんでした。
入力に不備があります

↓↓ 2021年8月の記事 ↓↓

ARCHIVE

TAGS